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2007年始めのイラストレーターに10の質問は、懐かしさのある和の風景をルポタージュで描く山口エイシさんです。デザイナーとしてもイラストレーターとしても確かなキャリアをお持ちの山口さんに、大変貴重なお話を伺う事ができました。


略歴:1978年より22年間「洋酒天国」の流れを汲む季刊PR誌「SUNTORY QUARTERLY」のデザイン・レイアウトに関わる。1983年「日本タイポグラフィ年鑑'84」エディトリアルデザイン部門/ベストワーク賞。1986、1992、2005年 月刊総合雑誌でカラーグラビア「イラストまち紀行」「全国市場めぐり」などを取材、絵と文で連載。JAGDA/社団法人 かながわデザイン機構KDF元会員。主な画材/ミクストメディア■制作期間/一週間〜10日■データ入稿/不可■得意なタッチ/線画■今後挑戦したい仕事/装幀・広告など■クライアントに一言/私のタッチを活かせるお仕事のご依頼をお待ちしております。広告などのお仕事では、企業の伝えたいメッセージを確実に表現致します

Q1.New Illustrators FILE 掲載後の反響はいかがでしたか?
作品そのものよりも、むしろ掲載されたことの方を羨ましがられました(笑Q2.その他特別な営業活動はしていますか?
かつて、ポートフォリオを携えて動きまわったことはありました。しかしもともと口下手のせいもあって、営業にはなりませんでした。グループ展に参加したり、ご厚意で個展などを開かせていただいたことくらいです。

Q3.今のテイストに落ち着くまでに、改善した点はありますか?
落ち着くどころか、まだまだ暗中模索です。若い頃、目白にあった銅版画研究所に通ったことがあり、その時の名残りがテイストとして引きずっているのかもしれません。

Q4.手描きのカリグラフィーを含むルポ画を多くてがけているようですが、一枚の絵が出来上がるまでの工程を教えて下さい。
一泊二日〜二泊三日分の旅費を預かり、単独で現地取材。帰ってからは、取材メモ、スケッチ、スナップ写真などを眺めたり、現地で収集した関連の資料を整理、確認したりするのみで、アッという間に時間が過ぎ去って…。イメージが脳裏に形造られてくるのは、締め切りが目前に迫ってから、ようやく白紙の前に向かってアクセル全開!
Q5.イラストレーションを見ていると、歴史や文化・文学に精通しているように感じますが、特に深い興味をお持ちの分野あれば教えて下さい。
フリーランスの立場で、サントリーのPR誌「サントリークォータリー」のデザイン・レイアウトを22年間も携わらせてもらったことも一因かな。開高健さんを始めとする大作家が何人も関わっていたことだけではなく、広報部の精鋭から選ばれた、編集スタッフにもまれながら、制作を続けてこられたのは幸運でした。週刊新潮でエッセイ「窓際OLトホホな朝、ウフフの夜」を連載している斎藤由香さんは一番長く私と仕事を共にした副編集長でした。

Q3.今のテイストに落ち着くまでに、改善した点はありますか?
落ち着くどころか、まだまだ暗中模索です。若い頃、目白にあった銅版画研究所に通ったことがあり、その時の名残りがテイストとして引きずっているのかもしれません。


Q6.これまで仕事で描いたイラストレーションの題材となった場所で、特に印象的だったところはどこですか?
京都、金沢、博多…。小京都など、少しでもまだ「和」の残っているところです。
Q7.影響を受けたアーティストや物事はありますか?
「日本の詩」「四季の詩」の貼り絵作家・内田正泰さんには、個人的にも薫陶を受けています。また浜口陽三、長谷川潔、有元利夫、小杉小二郎さんの作品も大好きです。
Q8.その他にどのような世界観のイラストレーションを描きますか?
童画風、シニックなメルヘン…。

Q9.クライアントへの自分の作品のPRポイントを教えて下さい
アナログ感覚、装飾性をも兼ね備えた画風。プラス、クライアントの要求するコンセプトとの融合です。

Q10.これから挑戦してみたい仕事や作品のテイストを教えて下さい。
書籍カバーの装幀画。アドバタイジングのイラストレーションなど。

取材とテーマに対する確かな知識、そして何よりもそれらの膨大な情報を自ら昇華させ、独特の世界として作品へ落とし込んでゆくための感性。ビジュアル要素に加え、ライターとしての優れた感覚を要求されるルポタージュは、私達の想像以上に高度な能力を要求されるイラストレーションのジャンルではないでしょうか?長年に渡り様々なスタッフやクリエイターとともに、大きな仕事に携わってきた経験と、山口さん自身の尽きる事のない探究心はそういった作品に良い「味」となって現われているように思えます。テーマを的確に落とし込み、独自の世界へと昇華させてゆく山口エイシさんが描くイラストレーションは、今後どんな展開を魅せてくれるのか、期待せずにはいられません。
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