TOP PAGE
   
書籍・ポストカードブック
作品
ギャラリー
エージェントシステム
アートスクール
公募展
コミュニティ
Googleでサイト内検索
書名・作家名
作品・作家を探す


参考作品を除く
条件を指定して探す

今後の活躍が期待できるイラストレーターを毎月ひとりづつ紹介してゆく「イラストレーターに10の質問」。今回は銅版画のタッチとちょっぴり不思議なパースの建物がおとぎ話を思わせる、小田啓介さんに注目しました。銅版画で描かれた、どこか懐かしさを感じずにはいられない小田さんの作品とその世界観の秘密を探ります。

1973年 横浜市生まれ。北海道育ち。1995年 北海道総合美術専門学校卒業。1999年 イラストレーションスタジオ・ぼんじょるの!設立。■主な画材/アナログ:銅板、アクリル、水彩等デジタル:illustrator、photoshop■制作期間/1日〜■データ入稿/可能。■得意なタッチ/線画を中心とした銅版画はもちろん、古典的な水彩画からキャラクターまで得意分野は広いです。■今後挑戦したい仕事/銅版画でのイラストで装丁、広告、絵本など。■クライアントに一言/常に望まれる以上の作品を提供するよう心がけています。一緒に仕事をさせて頂ける機会をお待ちしておりますのでお気軽にご連絡ください。

Q1.New Illustrators FILE 掲載後の反響はいかがでしたか?
まだ掲載されて仕事に繋がったという事はないのですが、自分としては掲載された事が嬉しく励みになっています。

Q2.その他特別な営業活動はしていますか?
実は営業というのは今まで特にしてないのですが、とても有り難いことに一度仕事をさせて頂いた方が別のクライアントさんなどに紹介してくれるということが多く、今のところ仕事が滞るということは少ないです。でもこれからはもっと自分の足でも営業をしていきたいと思ってます。

Q3.今のテイストに落ち着くまでに、改善した点はありますか?
今好きなのは銅版画で描くイラストですが他にも水彩画やアクリル画、CGなども好きでもっともっと試したいことがたくさんあります。まだまだ模索中です。
Q4.銅版画で制作する際の具体的な制作期間と主なサイズを教えて下さい。
サイズは大体24cm×18cmぐらいが多いです。製作期間は下絵が決まってから平均して4〜5日ぐらいです。でも描く内容などによって早ければ2日ほどで仕上げることもあります。

Q5.銅版画作品からは独特な世界観が感じられますが、どのようなコンセプトやイメージがあるのですか?
オリジナル作品の銅版画で描く世界は今までの生活から見たもの、触れたもの、読んだものなどから感動したものを私なりの表現で伝えたいと思って形にしています。その時その時によって伝えたいものは変わりますが、見る人が楽しく、また心地よくなってもらえたらと思って描いています。

Q6.作品によく見られる、不思議な構成の建物などについて教えて下さい。
もともとはコンクリートに関するコラムの挿絵を描くという仕事をしていて生まれた表現だったんです。原稿を読み、伝えるべきメッセージを自分なりに整理して絵の中に詰め込み楽しく伝えられたらと描いたのがきっかけですね。要点だけは押さえておいて後はできるだけ自由に描くようにしてます。ある程度自由に描かせ頂き、また良いディレクターさんと仕事ができたおかげです。その挿絵の仕事は残念な事に去年で終わってしまったのですが、今では自分でも描くのが楽しくライフワークの一つとして描き続けています。
Q7.影響を受けたアーティストや物事などはありますか?
影響を受けたアーティストとなると名前を挙げたら切りがないぐらいたくさんいます。表現方法やスタイルが違っても学べるところが必ずありますから。また普段の生活からも影響を受けてます。犬の散歩から友人との会話、読書など。でも最も大きく影響を受けてるのはカミさんからですね。絵を描かない見る側からの視点で意見を言ってくれるので大変勉強になります。

Q8.これまで一番大変だった仕事は何ですか?
まだ経験の浅い頃は毎回大変な思いをしながら仕事していたように思います…。今でも大変な仕事はありますが良い経験をさせてもらってると思います。

Q9.クライアントへ自分の作品のPRするポイントを教えて下さい。
当たり前のことなのですが伝えたいメッセージを的確に伝えられるイラストを描くことを常に意識しています。また私の描く作品は楽しさ、癒し、愛情などを伝えられるものだと思います。
Q10.これから挑戦してみたい仕事や作品のテイストを教えて下さい。
今多いのはwebに使用するイラストから挿絵などですが、本の装丁や絵本なども描いてみたいです。また広告なども更に挑戦してみたいです。作品に関しては銅版画でのイラスト表現を追求したいのはもちろん、その他の画材を組み合わせてみたりして新しい表現方法を模索していきたいです。

今回のインタビューにあたり、新作を書下ろして下さった小田さん。文中のコメントにもありましたが、常に自己に高い目標を課し、ひとつひとつ真剣に取り組んでいるスタンスの現れなのだとおもいます。沢山の経験や得た知識を自分なりに昇華させ、再度作品として構築してゆく…。アーティストにとっては何げない作業ですが、様々な事象において積極的に経験し、吸収し、楽しんでいる小田さんの作品には、不思議で奇妙な中に確かな説得力があります。程よい勢いと、銅版画ならではの緻密なタッチは、挿画にとどまらず、絵本・広告など今後も様々な展開に期待がもてます。小田さんの今後の活躍にぜひご注目下さい。
イラスト制作依頼はこちらのフォームをご利用下さい