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いよいよ店頭にも並びはじめたNEW ILLUSTRATORS FILE2006。4/17からの出版記念展も直前に控えた今回は、元気いっぱいで可愛らしいクレイイラストが印象的なごとうゆきさんに注目しました。手作りならではの温もり溢れる質感と、ごとうさんの優しい感性が見事にマッチングした立体イラストレーションの秘密に迫ります。


1967年 兵庫県明石に生まれ明石に育つ。1989年 関西学院大学法学部政治学科卒業。2000年 フリーイラストレーターになる。2003年 東京に移住。東京と明石の2か所で活動。2006年 地元神戸にて初個展。■主な画材/軽量石粉粘土、ガッシュ、パステル■制作期間/ラフ決定後、20センチ程度のものが大体3〜4日です。同時進行で制作するので、必ずしも数量と日数は比例しません。■データ入稿/一応、可ですが、立体の場合、基本的にクライアント立会いで撮影します。■得意なタッチ/がさがさしたラフなタッチ(平面作品の場合)■今後挑戦したい仕事/立体での絵本作り■クライアントに一言/奇想天外なものや、はやりのものを私の作品に求めることはできませんが、ただ心底、少しでも心を癒すことのできる作品を作りたいと思っていますし、その 努力は今後もずっと続けていきます。また、大人や動物、小道具、大道具なども制作しています。要するになんだって作ります。

Q1.New Illustrators FILE 掲載後の反響はいかがでしたか?
本の表紙や中身の仕事を頂きました。今もその会社と親しくさせてもらっています。とても楽しいお仕事でした。

2.その他特別な営業活動はしていますか?
主に出版社を対象に、新作のポストカードや最近やった仕事のコピーを定期的に置いて帰ります。あるいは郵送します。

Q3.今のテイストに落ち着くまでに、改善した点はありますか?
テイストはまだ落ち着いていません。今後もどんどん変化していくはずですが、着色の方法、作り方の工程、材料そのものすべて最初と比べて変わりました。
Q4.赤ちゃんと子供をモデルにした立体作品が多く見られますが、制作過程で特にイメージするポイントはありますか?
メルヘンチックなかわいいイメージか、あるいは見た人が「ああ、こういうことってあるある!」と笑えるような、よくありがちな仕草を考えたりします。

Q5.納品は主に写真形式だと思いますが、撮影でこだわる点はありますか?
例外をのぞいて、カメラ視線、遠近感、影の付け方。

Q6.影響を受けたアーティストや物事などはありますか?
立体では、誰もが見て納得すると思いますが、まんが「サザエさん」…。あの庶民的さがとても好きです。手描きでは、永沢まことさん。特に人の何気ない仕草を即興スケッチするのが好きです。
Q7.クライアントから求められる要素について教えて下さい。
よくあるのは、融通のきく作り方にしてほしいということ。例えばいろんなアングルからとるため、頭や手足の微調整ができるなど。
Q8.これまで一番大変だった仕事は何ですか?
畳大の大きさに小さなフィギュアをたくさんのせて、ちょっとしたジオラマを作りましたが、納品直前になっても土台の塗料がかわかなかったこと。

Q9.クライアントへ自分の作品のPRポイントを教えて下さい。
明るくて楽しそうで癒されて愛を感じるはずです!実際いつもとても楽しく制作しています。

Q10.これから挑戦してみたい仕事や作品のテイストを教えて下さい。
立体でおもしろいジオラマをもっと作りたいです。あと今よりもっと動きのある立体を作りたい。手描きの方では、自然志向のイラストルポを描く予定です。

デフォルメされたキャラクターに自然な動きを持たせ、瞬間を切取ったようなイラストレーションをつくり出すごとうさんの作品には「楽しさ」や「うれしさ」があふれています。日常のなにげない出来事をシンボリックに具現化したイラストレーションに、見る人をほっと和ませる不思議な力さえ感じてしまうのは、作り手であるごとうさん自身が楽しんでいるからなのでしょう。クライアントやユーザーにとって「安心」できる作品を創り続ける事は、奇を衒うよりも、実は一番大変な事だと思います。今回のインタビューの最中にも、本書バックナンバーを経由し大手出版社から、制作依頼があったとのこと。これからも、ごとうさんのますますの活躍を期待せずにはいられません。ジオラマ、絵本、イラストルポなど今後の展開にもぜひご期待下さい。
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