直原玉青先生との出会い
もの心つく頃から絵を描くことが大好きでした。
水墨画の道を決めたのは日本南画の第一人者である直原玉青先生との出会いがきっかけでした。直原先生の作品に大変感銘を受け、水墨画の世界でやっていくことを決心いたしました。直原先生からは技術的なことよりも絵を描く心を教わったように思います。その後、主人の仕事の関係で大阪から東京へ引っ越すこととなり、片桐白登先生に師事する運びとなりました。
墨の輝きに魅せられて
墨の輝きに魅せられて制作を続けてまいりました。墨の濃淡の美しさは飽きることがありません。墨が濁っていたり汚れていたりすると、心惹かれる作品を創ることはできません。墨は輝きこそが命です。一度で気に入った作品ができることは稀でして、気に入った作品が仕上がるまでは何度でも納得のいくまでやり直します。どんなに上質の紙を使用しているときでも、妥協は許さないようにしております。墨の持つ気品と格調の高さを最大限に引き出せるような作品制作を心がけております。
短歌や俳句と絵を組み合わせて
俳句のほうは「早春」という俳句の会に所属しておりました。また書のほうは中川裕皓先生に師事いたしました。俳句や短歌と絵を組み合わせた作品制作のスタイルも大変好きでして、続けてきております。
また俳画教室にて講師をさせていただいております。
無我夢中になっての制作
今回、個展を開催させていただくにあたって、小品を中心に制作させていただきました。
紙を替え、墨を替え、無我夢中になり時間一杯まで芸術のもつ創造性に浸らせていただきました。とても楽しかったです。
私はこれからも絵を描き続けていきたい。
純粋に絵を好きな気持ちを抱きながら、これからも焦ることなく一歩ずつ水墨画の世界を歩みつづけたいと思っております。
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