アニメーション界の天才、久里洋二先生の展覧会が開催中となっております。ブラックユーモア溢れる作品がズラリと並びました。他では決して聞くことのできない貴重なお話を皆様にお届け致します。
プロフィール 1928年 福井県生まれ 1958年 文藝春秋漫画賞、二科展/特選。 1962年・63年 ヴェネツィア国際映画祭/サンマルコ賞、 フランス・アヌシー映画祭/特別審査員賞。1967年 シカゴ祭/グランプリ。 1969年 クノック国際漫画展/グランプリ。1982年 個展(山梨美術館) 1983年 紺綬褒章。1986年 アニメフィルムby久里洋二(ニューヨーク近代美術館) 1988・89年 個展(パリ近代美術館・アムステルダム美術館) 1990年 回顧展(ドイツ・ステッツガルツ映画祭)1993年 紫綬褒章 2007年10月14日より個展
展覧会にあたって あ〜あ。疲れたよ。 今回は30年前〜40年前に制作したものから最近のものまで展示したんだけど、飽きたね。もうエロは終わり。これっきりって決めたの。 だって馬鹿みたいなんなんだもの。 これからはね、「アニメーション」今も制作中なのね。みんな本当はエロいんだから 経済学者やお役人、真面目そうにしているけど、みんな本当はエロいんだから。若い時に理性を働かせて真面目にやってた人ほど、年とったときにエロくなるのよ。ずっと真面目でいられる人なんていないのね。抑えてきたものが多ければ多い程、後でひずみがくるんだな。 「人間のエロ」これは昔からずっと変わらないし、これからも変わらないよ。 時代ってものはさ、常に変わっていくけど、ある意味で「エロティシズム」はずっと残っていくテーマかもしれないね。テーマは「愛」 ずっと変わらないことだけど、「愛」をテーマに描いていきたいのね。けど男と女を描くとすぐにエロになっちゃう。オッパイとかお尻とか出て来ちゃってさ。 こればっかりはどうしようもないね。 エロにならない「愛」を研究中なんだけど、どうにもね。 「愛」って甘ったるいからさ。 難しいんだよね。これからの展望 今はアニメーションを制作してるけど、まだ実験段階だからさ。どういう風になるかなんて今はまだ全然わからない訳よ。 時代はどんどん変わっていくしさ、若い人との感覚もずれていくしね。年とっていくのは仕方ないからねぇ。 けど出来るだけお色気出さないように作っていくつもり。
作品一覧 女の武器はオッパイとお尻 \21,000- 女のお尻の絵はいっぱい描いたね。 今回展示した作品でもそうとうな数があるはずだから数えてみてよ。
若い夫は子守りを知らない \21,000- 政治と宗教は描かないって決めてるの。描きたいのは「社会」と「愛」。 けど今の世の中はあんまり描きたくないね。
ゴキブリちゃん/絵本 いつも皆に嫌われもののゴキブリちゃんがみんなに好かれるために、考えた事とは。。。 ? 。アニメーション界の鬼才、久里洋二が贈る愛と勇気の絵本。
久里先生のお話が聞けて、大変光栄でした。 今でも研究を続けている久里先生がとても魅力的でした。 これからのご活躍も期待しております。
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