18年ぶりの個展開催にあたって
これまで主に、白日会展・日展等に大作を発表してきましたので、小品をご覧になった方は極めて少ないと思います。今回は、100号1点の他は全て小品の発表となっております。拙作ではありますが、小品を並べてみたところで、一体何が見えてくるのか、私自身にとっても楽しみでありますし、よき勉強の機会になると思います。この辺について意識してご覧いただければ、有難く存じます。制作のテーマ
「風景画を中心に穏やかで心安らぐ、美しい世界を描き出すことです。
作家としての活動のきっかけ
白日会研究会に参加して、中山忠彦先生はじめ、尊敬する先生方と出会い、絵の奥深さ、魅力といったものを知ったのが絵の世界にのめり込むきっかけになったのだと思います。
心に残る日本の風景
故郷秋田県にある生保内の田園風景。田沢湖に行く途中、偶然出会いました。山があり、小径があり、小川のせせらぎが聞こえる、懐かしい早春の風景は、今も心に深く刻み込まれています。
今後の展望
これからも、自分の心にかなった、美しい日本の風景との出会いを求めてゆきたいと思っております。このことによって、おそらく自分の心のあり様も見えてくるでしょうし、日本の自然・風土の本質、或いはあるべき姿も見えてくるのではないかと思っています。多くの人々に気付かれないままに息づいている、「無名の風景」はまだまだたくさんあるはずです。それをお伝えし、自分のフィルターを通した世界で、共に心を遊ばせることが出来れば、これに勝る喜びはありません。なお、今後は個展活動にも力を入れてゆくつもりでおります。