「アーティストが表現する山」の出版を記念して、畠山高廣さんの展覧会を開催致します。ART BOXの公募展、マスターズ大賞展にて会友特別賞を受賞した、精神世界を 大事にして制作に取り組む畠山高廣さんから興味深いお話を伺いました。
プロフィール 1937年 北九州市戸畑生まれ 2000年〜2003年千葉市展入選(2001年奨励賞) 2000年〜2004年 千葉県展入選 2000年〜2003年 上野の森美術館日本の自然を描く展入選 2001年 第1回高遠の四季展 入選 2003年 第2回高遠の四季展 秀作賞 2001年 第9回マスターズ大賞展 月刊美術賞 2004年 第12回マスターズ大賞展 会友特別賞 2002,2004,2005 個展(ART BOXギャラリー/銀座) 2007年9月16日より個展
本展の見どころ ここ一両年に旅した山の絵を中心に出品しています。利尻山、岩木山、八甲田山、鳥海山、箱根駒ヶ岳、有明山、常念岳、由布岳、九重の季節の色彩を穏やかな感動シーンとして表現しました。その他の作品についても、スピリチュアルなスタンスで穏やかな感動シーンとして制作しているつもりです。常にスピリチュアルなスタンスで 絵は、描く人の内面を映すともいわれます。 40年にわたるビジネスの世界から引退し次のステージに進むにあたって考えているとき、改めて「良い種をまけば良い実がなる。悪い種をまけば悪い実がなる。」という宇宙の摂理を実感しました。 この宇宙の摂理を信頼し、自分を省み、良い思い、良い行いを積み重ねるように努力していくことで、穏やかな感動に浸りたいものと思っています。よい出会いを求め続けて 描く対象は、その時々に出会い、感動したシーンで、山、海、花、街、乗り物などいろいろです。 よい出会いを、常々、求め続けていると新たな展開があります。感動を受け止める心の柔軟さを持ち続け、表現の自由さをさらに磨きたいと思っています。今後の活動展開 絵を描き続ける理由は、好きだから、穏やかな気持ちになれるなどがあげられます。そして誰かに見てもらいたい、できれば長く楽しんでもらえたらという気持ちがあるからだと思います。 一人でも多くの人と穏やかな気持ちを共有することができるように、精進していきたいと思っております。
八甲田春彩 5月初旬、八甲田は残雪と芽ぶきの季節でした。澄んだ冷たい空気の中、八甲田山を仰ぎながら一回りしていると、残雪のブナ林を抜けたところに萱場高原がありました。樹々は春の彩をわれもわれもと競っていて、静かで穏やかな感動に浸れました。
常念岳薫風 6月初めの安曇野は、北アルプスを背景に広がるのどかな田園にさわやかな風がふきわたり、麦秋の季節らしい彩に包まれていました。昼食をとった蕎麦屋の裏手の農道を歩いている時に赤い屋根の家が点在している上に残雪の常念岳がとてもおおらかに感じられました。
秋彩由布の里 10月の半ば、由布の里はすっかり秋色に染まっていました。由布岳をバックに里の中を走る電車を描きたいと思ったとき、地元の人に格好な場所と時刻を教えてもらう幸運に恵まれました。遠くの林の陰から赤い電車が現れたときは気持ちが高ぶりました。
作品一覧
アーティストが表現する山/年鑑 アーティストの心に刻まれた山のイメージはさまざま、独自のタッチで詩情あふれる山々が描かれています。著名な作家の作品から、現在活躍中の新進作家の前衛作品まで、多様な技法で表現された作品と作家を幅広くご紹介、世界に発信する一冊になっております。
感動することをとても大切に考えている畠山さんの制作に対する姿勢がとても素敵でした。 これからも、様々な感動のワンシーンを描き続けていただきたいと思います。
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