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  現代日本のクラフトvol2
漆
  スクナビコナ 漆 16×45×32cm 2006年   伊藤裕司 Ito Hiroshi
  近年は「古事記」をテーマに制作を続けている。掲載作品もその中で活躍する人物の中で、ひときわ重要な神代篇のヒロイン「天照―アマテラス」で、若いアマテラスをイメージして太陽神の神格、そして農業国日本建国の始祖としての国造りへの強い熱意と使命感を象徴的に表現した。蓋物小品「スクナビコナ」も、オオクニヌシの国造りを助け、こと成れば早々に黄泉の国へ行ってしまった風変わりな神の話をテーマにした。
   
写真
炎夏・ひまわりの函 漆・アクリル 18.5×40.5×28.5cm 2002年
  鈴木雅也 Suzuki Masaya
    漆は他の素材、例えば金や銀、貝などと共演して表現効果を高めることができ、これは大きな特長である。私のライフワークのひとつ、漆とアクリルの制作も、その線上にある。アクリルの透明感と漆芸の伝統的技法の共演によって新しい造型を展開し、現代の人々の心に響く作品を作りたいと希っている。
   
  写真
乾漆食籠(かんしつじきろう) 漆・麻布
 10.3×24.5×24.5cm 1996年
  砂田正博 Sunata Masahiro
    36才で漆を習い、39才の時に我流で作った乾漆を切っ掛けに様々な出会いがありました。辰砂の朱を発色させる為に素グロメ漆が工夫されたと考えられる。漆塗の原点である朱を、塗り分け・暈しでグラデーション表現した作品です。現在はラミー縄によるレリーフ的表現に関心がありますが、未完成です。

http://www1.coralnet.or.jp/m-sunata/MyHP/
 
  写真
輪島塗金彩象嵌漆壷 漆器
 15×18×18cm 2008年
  八井貴啓 Yatsui Takahiro
    パリが教えてくれた「日本」を形にしてみました。漆は鏡に負けないくらいの艶があります。ガラス、陶器の釉薬とはまた違った風合いです。輪島塗には無かった手法で、漆の色艶を存分に味わえるような作品に仕上げました。
 
 
  写真
かぐや 漆 40.9×31.8cm 2008年
  並木恒延 Namiki Tsunenobu
    工芸は「素材」「技法」そして「感性」この3つの要素がうまく絡み合って成立するものと信じている。蒔絵、螺鈿、卵殻などの限られた材料と技法で、文様的なものでなく「空気感を表現する」をテーマに制作を続け、描写的な画面を通し、漆における絵画性の確立を追求している。
   
 
  写真
玉虫飾箱「宴」 漆・檜
 9.8×15.3×12.3cm 2008年
  服部峻昇 Hattori Shunshou
    日本の伝統文化である漆を使い、平安の昔に確立された蒔絵や螺鈿といった技法を伝承しながら、現代にも通用する用途性を追求したいと思っています。そして、漆芸作品で21世紀のアール・ヌーヴォーを目指していきたいです。
 
 
 
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